重症筋無力症の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
73才 男性
2年前に重症筋無力症を発症し、ステロイドを2年間服用していますが、あまり効果がない、ということで来店されました。
マブタも垂れ下がり、自分で持ち上げないと垂れ下がってしまうので、セロテープを張っている、ということでした。
左目は右目の4分の3程度しか開きません。
複視は目の筋肉に神経のコントロールが効かないために起こっていいます。
毎年腸閉塞をおこし、便秘がひどい。
この方は体格がよく、舌のコケが厚く、コーヒーを55年間毎日4杯飲んでいますし、便秘もあるので中医学では「湿熱」と見ます。
悪いもの「湿」と「熱」がたまって「気」の流れを阻害しているのでまず悪いもの「邪」を取り除きながら「気」も補っていきます。
漢方を飲み始めて2週間後には複視がだいぶなくなりました。
1か月半後には複視はすっかりなくなりました。
目の大きさも左右ほとんど同じになりました。
便通も毎日あるようになりました。
難しい病気ですから、これからもどう変化するかわかりませんが、中医学ではその人の持っている「邪」を取り除きながら「虚」弱いところを補っていけば、「本人の治す力」を引き出せます。
大事なことは前向きな姿勢です。
この方はご夫婦とも明るく、積極的な方です。
この調子でもっとよくなることを祈って私も一生懸命よい組み合わせを考えています。
国際中医専門相談員 薬剤師 植松 光子
TEL:049-245-6637
住所:埼玉県川越市砂新田2-8-7